じごくへいった三人/谷真介 文 赤坂三好 絵
今回の絵本は、『じごくへいった三人』です。
お盆にちなんでこの絵本を選んでみました。
ある日突然事故で死んでしまった三人。
目が覚めるとそこは地獄でした…!
閻魔大王が三人の過去をのぞいてみると、何やらインチキばかりしてきた三人。
罰を与えようとするも、三人は軽々とかわしてしまいます。
地獄ってどういうところ?どうやって三人は乗り越えたのでしょう?
夏のお盆では精進料理を仏壇にお供えして、同じ料理を食べます。
「精進」とは、仏の教えによってひたすらに仏道修行に努めること。
「精進料理」は修行僧の食べ物として作られていた、肉や魚、豚、鳥などの肉類を使わない、豆類や野菜を使った料理のことです。
精進料理作りのポイント!
◎肉、魚などの動物性たんぱく質を用いない。
◎味付けは控えめにして、素材そのものの味を楽しむ。
◎植物にも命がある。その命に感謝して頂く。
もどき料理って?
精進料理では肉や魚など動物性の食材は使えないことから、植物性の食材を使い、見た目や食感を動物性の食材に似せた料理が生まれました。
これを「もどき料理」と呼んでいます。
「がんもどき」は、もともとは肉の代用品として作られたものでした。
お赤飯の作り方 ■材料 ・もち米 5合 ・小豆 100g
★作り方 1.もち米は水がきれいになるまで研ぎ、一晩水に浸しておく 2.小豆を煮る ①小豆は洗って鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れて火にかける ②沸騰したら刺し水をし、2~3分煮てからざるにあけ、水を切る ③豆を鍋に戻し、たっぷりの水を加え火にかける ④沸騰したら火を弱め、ゆっくり踊るくらいの火加減で煮る 水が少なくなったら加える ⑤小豆は噛んでみて、固いが食べられる固さまで煮る(20分くらい) 3.浸しておいたもち米をざるにあけて水を切る 4.蒸し器に湯を沸かしておく 5.蒸し器に濡らして絞った蒸し布を広げ、もち米を入れる 蒸気が入りやすくするため、数か所に穴をあける 6.蒸し布をかぶせフタをし、火にかける。強火で15分蒸す 7.火を止め、蒸し布を広げ、もち米をボウルにあける もち米に小豆と煮汁をまぜる 8.蒸し器に蒸し布を敷き直し、小豆をまぜたもち米を入れる 数か所に穴をあけ、蒸し布をかぶせフタをし火にかける (蒸し器に水を足す) 9.強火で20~30分蒸す 時々食べてみて、ちょうど良い固さになったら蒸し上がり
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うなぎの蒲焼きもどきの作り方 ■材料 ・じゃがいも 大4個 ・のり 1枚 ・サラダ油
★タレ ・醤油 大さじ2 ・みりん 大さじ2 ・さとう 大さじ2 (タレは鍋に入れ、ひと煮立ちさせる)
★作り方 1.じゃがいもは皮をむいてすりおろし、ざるに入れて水切りする 時間が経つにつれ、赤茶色に変わるが問題無し 2.のりは4等分に切る 3.天ぷら鍋にサラダ油を熱する 4.のりにじゃがいもを1cmの厚さに広げ、真ん中にすじをつける 5.天ぷら鍋にのりの方を下にして入れ、浮いてきたら返す じゃがいもがこんがりと固くなったら出来上がり 6.表面にタレを塗る
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するめもどきの作り方 ■材料 ・油揚げ ・醤油
★作り方 1.油揚げは千切りにし、フライパンでじっくり乾煎りする 2.油揚げがピーンとしたら出来上がり かるく醤油をかける
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じゃがいもの酢の物作り方 ■材料 ・じゃがいも ・きゅうり ・ミニトマト ・らっきょう酢
★作り方 1.じゃがいもは薄い千切りにする きゅうりも千切りにする 2.鍋に湯を沸かし、じゃがいもをサッと湯がき、水に取り冷ます 3.じゃがいも、きゅうりをらっきょう酢で和える ミニトマトを飾る
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たぬき汁の作り方 ■材料 ・冷凍こんにゃく 1丁 ・ごぼう 1/2本 ・にんじん 1/2本 ・干ししいたけ 2個 ・ねぎ 適量 ・ごま油 ・味噌 ・だし昆布(水につける) ・しいたけの戻し汁
★作り方 1.こんにゃくは解凍し、一口大に手でちぎり湯がく 2.ごぼうは皮をむき、大きめのささがきにし、水にさらす にんじんも大きめのささがきにする 干ししいたけは水で戻し食べやすい大きさに切る 厚揚げも適宜に切り、ねぎはななめ薄切りにする 3.鍋に火をかけ熱し、ごま油をひきこんにゃくを入れ炒める ごぼう、にんじん、しいたけを加え炒める 4.昆布のだし汁としいたけの戻し汁をかぶるくらい加え煮る 5.味噌を加え、味付けする ねぎを加える
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完成!
表紙といい題名といい、こわいお話なのかなと思いきや結構ファニーなお話でした。
インチキな三人かと思っていたのに、まさかのすごい人達で…騙されたー!と大人もたのしい内容。
死んだら人ってどうなるんだろうと考えることがよくありますが、やっぱり天国に行きたい…!
善を積まないとダメですね。
精進料理ってすごく体には良さそうだけど、物足りない気がしませんか?
お肉食べたい!!!お魚食べたい!!!って。
最近は大豆で出来たお肉もどきが、お洒落なカフェで食べられたりと意外と身近には感じていますが
やっぱり本物のお肉が食べたくなります。
うーん…精進精進!(?)