ないたあかおに/はまだ ひろすけ 文 いけだ たつお 絵
今回の絵本は節分にちなんで『ないたあかおに』です。
「鬼」というだけで怖い、悪いといった先入観で見てしまいがちですが
この絵本の鬼は心やさしく、人間と仲良くなりたいと思っている鬼です。
池田龍雄さんが描いた表紙の、赤おにの表情が何とも言えない切ない表情。
どうやったら人間と仲良くなれるんだろうと試行錯誤する赤おにですが
やっぱり人間の先入観はなかなか拭えません。
節分といえば豆ですが、豆にもいろんな料理があるのを知っていますか?
普段なかなか食べることのない豆料理をぜひ♪
ピタと3種類の豆料理を作ってみましょう!
ナンブコムギのピタの作り方 ■材料(4個分) ・南部小麦粉 200g ・ドライイースト 2g ・三温糖 4g ・塩 2g ・オリーブオイル(サラダ油) 4g ・ぬるま湯(35℃) 100cc
★作り方 1.材料を量っておく 2.ボウルに南部小麦粉、ドライイースト、三温糖、塩を入れ泡だて器でまぜる 3.オリーブオイルとぬるま湯を加え、手で素早く混ぜる 粉っぽさがなくなったらこね始める 最初はベタベタしているが、次第に手から離れ、なめらかになる 生地がしっとりするまでこねる(15分~20分くらい) 4.生地を両手にとって丸め、ボウルに入れ、発酵する (発酵30分~40分) ※発酵器が無い時は、大ボウルに40℃の湯を入れた中にボウルを置き、ラップで覆う 寒い時は、時々差し水をする 5.生地を取り出し4つに分割し、丸める 6.生地にぬれ布巾をかけ休ませる(ベンチタイム10分) 7.生地を手のひらで押してガスを抜く めん棒で生地を直径16cmの大きさにのばす オーブンシートの上に生地を並べる 8.250℃のオーブンで、焼く3分焼く 丸くふくらみます ※半分に切って、お好みの具材を詰めていただきます
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◎ピタの歴史は古く、中東の人々の主食の一つで、イタリアのピザの起源とも言われる フムスなどをつけて食べる ◎ヒヨコ豆は乾燥した気候を好み、雨が多く多湿な日本には栽培が向かないため 国内ではほとんど生産されていない |
フムス(ヒヨコ豆のペースト)の作り方 ■材料 ・ヒヨコ豆(ゆでたもの) カップ1 *飾り用 ・にんにく 小1片 ・オリーブオイル 適宜 ・水 大さじ2 ・パプリカパウダー ・練りごまペースト 15g ・ヒヨコ豆 ・レモン汁 25g ・塩 小さじ1/3
★作り方 1.フードプロセッサーにヒヨコ豆と薄切りにしたにんにくを入れ 粗めのペーストになるまで攪拌する 2.1に他の材料を加え、なめらかなペーストになるまで攪拌する 3.お皿に盛り付け、オリーブオイルを回しかけ、パプリカパウダーをふる
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大豆でファラフェルの作り方 ■材料 ・乾燥大豆 125g ※揚げる ・玉ねぎ 1/4個 ・小麦粉 ・にんにく 1片 ・揚げ油 ・パセリ 1本 ・オリーブオイル 小さじ1 ※ファラフェルはヒヨコ豆の ・パン粉 大さじ2 コロッケのこと ・卵 1/2個 ・塩 小さじ1/2 ・黒胡椒 小さじ1/2
★作り方 ※大豆はたっぷりの水に一晩浸して戻しておく 1.大豆をザルにあげて水気を切る 2.フードプロセッサーに材料をすべて入れ、おから状になるまでよく攪拌する 3.生地をギュッと握って、直径2cmほどのボールに丸める 4.全体に小麦粉を薄くまぶし、170~180℃の揚げ油でこんがり色づくまで揚げる
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チリコンカン(メキシコ料理)の作り方 ■材料 ・豆水煮 150g ・小麦粉 20g ・ひき肉 200g ・トマト缶 200g ・玉ねぎ 1/2個 ・ケチャップ 大さじ3 ・にんじん 1/3本 ・砂糖 小さじ1 ・ピーマン 1個 ・塩、こしょう 少々 ・にんにく 1片 ・チリパウダー 適宜 ・オリーブオイル 適宜
★作り方 1.玉ねぎ、にんじん、ピーマン、にんにくはみじん切りにする 2.フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火で炒めたら 玉ねぎ、にんじん、ピーマンを加え、しんなりするまで炒める 3.ひき肉を加えしっかり炒めたら、小麦粉を加えて炒める 4.トマト、豆、ケチャップ、砂糖、塩こしょうを加え、煮込む 5.塩で味を整える *クミン、バジル、ナツメグ等スパイスがあれば適宜加えると良い
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完成!
この絵本のラストは涙がじわっと出ちゃいます。
青おにの手紙にも落胆する赤おにの様子にも切なくなります。
ピタと豆料理、いかがですか?
フムス、ファラフェル、チリコンカン…
もう名前が面白いですよね。
ヒヨコ豆を使うことがなかなか無いのですが、フムスは簡単!
唯一チリコンカンは馴染みがあるような気がします。
それぞれが独特の味で面白く新鮮。美味しいのでぜひ作ってみて下さいね♪
節分の由来~豆まき~
◎節分は立春の前日のこと 新しい年を迎える前日に、鬼に豆をぶつけて邪気を払い、福を呼び込む。
◎大豆 五穀の一つで、穀霊が宿るとされており、米に次いで神事に用いられてきた。 拾い損ねた豆から芽が出ないようにするため、豆は炒った豆を使う。 豆まきに落花生が使われるようになったのは、昭和30年代に北海道から始まり 東北地方、関東地方に広まった。
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